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肥料農薬マイスター藤井一貴のブログ

奈良県病害虫発生予報 7月 ナシ

2017.07.12
お世話になります。奈良県病害虫防除所が発表しているものです。 ご参考くださいませ。よろしくお願い申し上げます。 上の写真は 黒斑病 です。 ナ シ (1)黒斑病 予報内容 発生時期:平年並 発生量:平年並 予報の根拠 1) 6月下旬の巡回調査では、発病葉率は 4.9%でした。 2) 徒長枝葉の発病が目立っています。 防除上の注意事項 1) 梅雨が明ける7月中下旬頃までが感染の最盛期です。新梢葉の発病に注意して7月中 下旬まで降雨量に応じて防除を行います。 2) 薬剤散布は、棚上の徒長枝先端部にもしっかりと薬液がかかるように散布します。 (2)黒星病 予報内容 発生時期:平年並 発生量:平年並 予報の根拠 1) 6月下旬の巡回調査では、発病葉率は 3.8%でした。 防除上の注意事項 1) 梅雨期の降雨により発病が増加します。病斑の認められる発病葉や発病果は、周囲の 葉・果実への伝染源となりますので、できる限り取り除き、園外へ持ち出し処分しま す。特に、園の外周部や枝の混み合った部分など、薬液のかかりにくいところは多発 している場合が多く、入念に確認しておきます。また、薬液のかけむらのないように十分注意します。 2) 多発園では、梅雨期間中は約7日間隔で防除を実施します。同一系統薬剤の連用を控 えます。 (3)ハダニ類 予報内容 発生時期:平年並 発生量:平年並 予報の根拠 1) 6月下旬の巡回調査では、寄生葉率は 1.4%でした。寄生種はほとんどがカンザワハダ ニで、ナミハダニは少ない状況です。 防除上の注意事項 1) 例年梅雨明け後に急激な密度上昇がみられますので、現在発生が少ない場合でも注意 が必要です。こまめに園を観察し、初期防除を徹底します。 2) すでに発生が目立つ場合は、梅雨の晴れ間に防除を行い、梅雨明けまでにハダニの密 度を減らしておくことが重要です。 3) 薬剤散布はていねいに行い、散布むらのないようにします。 4) 不要な徒長枝を置かない、重なり枝を作らない等、栽培管理面でも薬液がかかりやす いような工夫を心がけます。